とあるティクーン顧客の一日…。その日の業務は午前中に一段落。午後はランチを食べ、まったりとティーを飲みながら、メルマガをチェックし始める。オードリーのように「ティクーンで昼食を」取りながら…。
おそらく通勤時間には、コンテンツを見たり聴いたりしながら、朝を快適にスタート。会社に着けば、FAXやメール、注文の確認、緊急事項を優先して、業務を次々に片付けていく。それからゴールデンタイムを迎え、解放された気分でランチ。そしてデスクに戻ってティータイムが始まる。お茶でも飲みながらインターネットを始める。まずはメールのチェックと思いきや、ティクーンからメールが来る...。夕方が近づいてくると疲労もたまってくるが、なんとか気を引き締めて、やれるところまでがんばり、あとは「明日は明日の風」に任せる...。
上のグラフを見ると、そんな「ストーリー」が目に浮かんでくる。
多忙な現代人は、メールをじっくり閲覧する時間もままならないが、いざメルマガを配信する側となるとどうであろう。さらに大変である。企画、編集、決裁などに、多くの時間が費やされる。読者の反応を分析する余裕もなく、とにかく「作る、売る、送る」に集中するしかない。
ティクーンも例外ではない。受注の手続きに追われ、じっくりと分析する余裕がない。メルマガの読者が読んでくれているのか、はたまた、どんな読者がいつ読んでくれているのか、振り返る時間もない。
ビジネスは「顧客データをいかに活用するか」にかかっているといっても過言ではない。最近は、デジタル化が進みデータを収集しやすくなった。その膨大な情報をもとに、AI(人工知能)が超速で解析を始めている。しかし、肝心の人間はどうであろうか。いまだにアナログ化していて、データを軽んじているか、データを扱えていない。
店舗で顧客と面で向かえる場合は、顧客の層やニーズ、来店時間などを把握しやすいが、ネット販売の場合は、それらを直観的に知ることができない。商品の売れゆきによって、ニーズは把握できるものの、どうして売れたのかという「ストーリー」については、把握できない。
ということで、当社も重い腰を上げて、デジマ(デジタルマーケテイング)と闘い始めた。第一歩は「メルマガの開封率アップ」である。
メルマガの開封率は、テレビ放送でいえば「視聴率」である。同じ広告でも、いつ流すかによって広告費も効果も変わる。ところが、メール配信は、24時間いつ配信してもよいし、料金も無料、あるいは均一である。この便宜さゆえに適当に配信しやすいが、デジマに則って、メール配信の便宜さを最大限に生かし、最も効果的な時間帯に配信しなければならない。
上のグラフは、ティクーンが今年の7月5日から8月4日にかけて、8回にわたってメルマガを送信した、それぞれの時間帯をまとめて集計したものである。開封率の全体平均は12.8%。B2Bのメルマガ開封率は「平均15%」といわれているが、それから比べれば、まだ2.2%低い。
そこで前回、最後のメルマガ配信(8月31日)は、上記のグラフを参考に最適な配信時間を予測。今まで配信したことのないグレーゾーン「14時と16時の間」、15時に集中して配信してみた。結果はどうだったであろうか? 下のグラフをご覧あれ!
16.2%! ドンピシャリである。今までのテイクーン平均開封率12.8%から、3.4%の上昇! B2Bのメルマガ開封率である平均値(15%)も、1.2%上回ることになった。これで、ティクーンの顧客が開封しやすい最適な配信時間は、「15時である(予測であるが)」ということが判明した。
これからも追って、デジタルマーケテイングで解析を続けていきたい。(デジマ体験記②に続く)
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